地下水と水道水の水質の違いから金魚を飼っていた時、水道水で飼うと金魚が死んでしまう。井戸水と何が違うのか考えたら、水道水を使うときは「カルキ抜き」を入れるので、カルキが関係していると思いました。答えはやはりカルキでしたが、カルキは消石灰(カルキ)に「塩素」を吸収させたもので、井戸水と水道水の違いは、塩素が入っているかいないかということでした。水道水は飲み水として利用するので、水源が川の水でも井戸水でも、人が飲んでも大丈夫なように、水中の微生物を塩素で殺菌しなければなりません。水道水で金魚が死んでしまうのは、この塩素が金魚のフンを分解する微生物も殺してしまうので、フンが分解されず、水槽の水が汚れ、それで金魚が生きられなくなるということでした。このほか水温も違います。水道水は五度~二十八度で温度変化が大きいですが、地下水は年間を通して十六度~十八度でほぼ一定です。だから井戸水は、夏は冷たく、冬は温かく感じて、しかもおいしいので昔はそのまま飲んでいました。それがなぜ水道水に川の水を使うようになったのか、新たな疑問がわきました。理由の一つは、戦後日本は工業を大きく発展させて復興しましたが、そこで工場排水に含まれる重金属や有機化合物などが地下水を汚染したこと。もう一つは、この工業化のお陰で社会が発展して都市住民が急に増え、暮らし方も水を大量に使う都市型になり、急いで大量の水が必要になりました。それで地下水を大量にくみ上げたら地盤沈下が起きてしまった。そういうことがあって、川の水を使うことになったそうです。僕は、金魚やメダカが地下水で生きているので、水は地中で浄化されると思っていましたが、自然の力を超えては無理ということを知りました。水質汚染問題はいろいろな防止法ができて、みんなで気をつけるようになりま●水道水と地下水の違い●水道水に川の水を使うわけ4高槻市HPwww.city.takatsuki.osaka.jp/soshiki/25/1899.html/■■■■■■■■■HP■ttps■■■www.■it■.takatsuki.osaka.jp■sos■iki■ ■■■■■■.■t■■■■■■■一部加筆23<地下水汚染のしくみ>
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