大雨の襲い方―「外水氾濫」と「内水氾濫」荒川の氾は濫らは昭和二二年のカスリーン台風以来起こっていません。令和元年の台風一九号による県内の総雨量はカスリーン台風の時より多いのに、家が水に浸かる浸水戸数はうんと減りました。それはカスリーン台風の後ずっと、水害を減らすための「治ち水す」工事を続けてきたからです。治水工事はいろいろあって、、堤防を高くしたり、強くしたり、川幅を広くするだけではなく、川を分水する放水路や洪水を一時貯めるダムや調節池を造るなどで、現在も荒川に第二、第三調節池を造っています。(第一調節池は「彩湖」)荒川は今のところ頑張ってくれていますが、令和元年の台風一九号の時は、越辺川が入間川に、都幾川が越辺川に合流する直前で、川の水が堤防より高くなり、堤防を越え(越え水す)、堤防を決壊(破は堤て)させて、氾濫しました。また川越市内から流れる新河岸川は、平成二九年の台風二一号による大雨で、二日間の雨量が二八一㍉を記録し、九十川や不老川が合流する辺りで床上・床下浸水被害が四七七棟もありました。■カスリーン台風以降の水害状況8007006005004003002001000浸水戸数戸90000800007000060000500004000030000200001000006875302台風号8453873979502611年年年年7年年いっいんんい大水害カスリーン台風総雨量㎜)600805734973662200台風号集中豪雨台風号12社会科副読本「かわごえ 4年」令和6年版を参考に作図写真・図:埼玉県河川砂防課提供埼玉県の洪水雨量と浸水戸数の関係
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