水は流れている、つながっている2
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内水氾濫を減らすための施設やポンプ場たすす内水氾濫を減らすための取り組みが進んで、家庭では雨水桝ま、商業施設や公園などは雨水貯留施設が設置されています。ただそういう施設は敷地が必要なので、だいたいは駐車場などの下に作るので、言われるまで気づきませんでした。「校庭貯留」もその一つです。広い校庭に降る雨がいっぺんに川に流れ込まないように、一時貯めておく施設です。僕が通う南古谷小学校の校庭貯留は、昭和五〇年代にできたので、その時の資料は見つからなかったけれど、だいたい川越市内の校庭貯留は周囲より少し掘り下げて浅いプールのようにして、その一部に排水溝があって、そこから川に排水します。これで一二〇〇立方メートル(二五㍍プール約四つ分)くらいの水を貯めることができ、校庭に降る雨が川に出るまでの時間稼ぎになるそうです。この話を聞いて再度、校庭を見てきたら、確かに段差がありました。北側の校舎の前の段差は一〇センチくらい、体育館へ行く通路の段差は二〇センチくらいありました。体育館とプールが並んでいる南側の段差には、端から端まで道路にあるような側溝があって、校門の所にも一部かもしれない排水溝を見つけました。川越市内には小中高校が五九校ありますが、そのうち二九校に校庭貯留が設置されていて、県内で川越市は多い方だそうです。広い校庭を利用するのはいい考えだと思いましたが、学校は災害時の避難所になり、駐車場としても使われるので、その時々の状況で判断しているそうです。僕たちも、水がなくなるまで校庭を使えないかもしれませんが、みんなで協力することは大事なことだと思いました。街中に溢れた水は、「汚水」ではなく「雨水」と蓋ふに書いてある雨水桝まやマンホールから下水道に流れ込みます。こういう水は市で管理しているというので、川越市と書いてあるマンホールを身近な所から調べてみました。■校庭貯留■「雨水」マンホール探し14図:公益社団法人 雨水貯留浸透技術協会提供街の中の貯留施設

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