今回の取材で良かったことは、元々の川の水源は森林土壌にあると知ったこと。そしてそれは自然の恵みだということ。一方、水道の水の水源はダムだということ。目的に応じて造るので目的は限られるけど、複数の目的を組み合わせる工夫をしていると知ったことです。二つの水源の意味や違いが分かり、大分すっきりしました。そして僕たちは、自然の恵みと人間の知恵に支えられていることを改めてありがたいと思いました。そして一番印象に残ったことは、山に降る雨が森林土壌を浸透して湧水になるまでにとても長い時間がかかるということです。今までボーイスカウトの訓練で何度も山に入ったけれど、落ち葉の下から染み出てくるきれいな水が森林土壌から出てくる水だとは知りませんでした。それがどんなに時間をかけて出てくる水なのか、みんなに教えてあげたいと思いました。■今回の取材で考えたこと22秩父農林振興センターで、土壌に水が浸透する様子を確かめた。埼玉県県民の森で、実際の森林土壌A0層~A層断面を見せてもらった。
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