護憲論Ⅱ
憲法学を原理的諸規定の真理を探究する社会科学ととらえ、論考した貴重な一冊。
著者 | 子島喜久 |
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価格 | 2,530円(税込) |
発行 | 2023年6月末 |
版型 | A5判 |
頁数 | 266 |
ISBN | 978-4-86536-107-0 |
商品紹介
ロシアによるウクライナ侵攻を受け、憲法に緊急事態条項を創設するかどうかの議論が活発に行われており、改憲議論の高まりとともに、「護憲」に対する関心も高まっております。本書は、憲法学を原理的諸規定の真理を探究する社会科学ととらえ、論考した貴重な一冊。
目次から
- 1章 護憲とは何か
- 前文の法的性格
- 憲法の人類史的意義
- 憲法の法原理と方法論
- 2章 憲法の基本原理
- 国民主権
- 恒久平和主義・平和哲学
- 基本的人権と弁証法的諸原理
- 3章 日本国憲法の法的性格
- 憲法の変遷
- 憲法の尊重
- 憲法と国際条約
- 4章 日本の永世中立平和憲法
- 憲法の制定過程
- 文民条項の由来とその意義
- 不戦条約と国際連合憲章
- 憲法第九条の解釈
- 非武装永世中立論の論旨
- 5章 砂川裁判闘争と伊達判決の再生
- 伊達判決にいたる心証と背景
- 砂川事件・東京地方裁判所裁判長伊達判決
- 米国立公文書館(NARA)解禁文書の内容
- 伊達判決の再生と免訴再審請求
- 伊達判決の再生と国家賠償訴訟
- 6章 平和主義の原理
- 日米安全保障条約と諸問題
- 安保条約の進歩と歪み
- 沖縄と日米安保条約
- 平和政策・非武装永世中立政策への止揚
- 憲法の体制内化と安全保障関連法
- 核兵器禁止条約批准と原子力発電の廃止
- 7章 平和的生存権と新しい人権
- 平和的生存権序説
- 星野安三郎説
- 平和的生存権諸説
- 平和的生存権と判例
- 8章 平和学
- 平和学の学際的動向
- 平和学について
- 平和学の史的諸説
- 世界の軍縮潮流の人々
- 9章 「青年よ再び銃をとるな」
- 日本国憲法の精髄と科学的平和主義
- 平和主義を貫く演説
著者略歴
子島喜久(ねじま・よしひさ)
1963年 埼玉県生まれ
埼玉大学大学院経済科学研究科博士課程修了
専門・労働論、労働過程論
地方公務員・消防職として長年奉職するとともに研究論文執筆に励む
主な著書
『労働過程論の研究―疎外労働からの超克を求めて』(2012年 関東図書)
『護憲論―憲法学の方法・国民統制による文民統制』(2015年 関東図書)
『国鉄闘争の展開と労働者の道―プロレタリア国際主義』(2020年 関東図書)