サーバーとドメイン
ホームページを制作するときは、予めサーバーとドメインを取得している必要があります。
サーバー:ホームページのデータを設置するPC
ドメイン:インターネット上のPCの住所を人間に分かりやすいように文字であらわしたもの、URL、アドレスと呼ばれることもある

ドメインの決め方
現在使われているものでなければ自由に決められます。文字列は早い者勝ちです。
ただし、打ち間違いや口頭での伝え間違いを避けるために
- なるべく短い文字数にする
- 小文字のl(エル)や混同しやすい記号は避ける
※小文字のlは印刷物でゴシック体の1と間違いやすくなる
ことを踏まえて決めると使いやすいです。
一般的には.
- .com:商業
- .org:非営利団体
- .net:ネットワーク
- .jp:日本
- .or.jp:日本にある団体(非営利法人)
をそれぞれ意味するため、ホームページの内容が該当するものが使われることが多いです。
or.jpの取得には履歴(現在)事項全部証明書の写しが求められることがあります。
おおまかな費用
サーバーとドメインの支払いはクレジットカード払いが一般的です。
請求書払いの場合、費用が若干上乗せになります。
ドメイン
ドメインの種類(.jp、.comなど)によって費用が変わります。
.com、.org、.net、は同じくらいの費用で.jpがそれらよりも高く、.or.jpは.jpよりも高い感覚です。
1年ごとに利用料を支払うことが多く、安いもので年あたり約2000円から4000円の費用がかかります。
サーバー
サーバーの機能によって費用が変わります。新しいサーバーか古いサーバーかで、同じ機能でも費用が変わることがあります。
サーバーで使用できる容量や、CMSに対応しているサーバーかどうかなどで違いが出ます。
当社では年あたり約5000円から15000円のサーバーをお勧めしています。
機能が低いものは価格が安いですが、機能が高いものに移行するときにデータベースの差し替えやプログラムの修正が必要になることがあります。
後述のSSL化含め、当社でサーバーとドメインの取得を代行する場合は以上の費用に加えて、手数料がかかります。
申し込み名義の扱い
当社含め業者が取得と支払いを代行する場合は、名義は業者のものになることが多いです。
制作代行業者を変更する可能性がある場合は、そのときに名義の移行が必要になるので注意しておくと変更がスムーズに進むと思います。
SSL
サーバーの機能の一つに、通信の暗号化があります。
ホームページが暗号化がされているかどうかは、
- ドメインが「https~」かどうか
- アドレスの前に鍵マークがついているか
で判断することが出来ます。

個人情報の送信が想定される場合(お問い合わせフォームなど)はデータ送信時の盗み見を防ぐために、暗号化技術の導入が必要です。
それ以外のサイトでは無くても困ることはありませんが、近頃はブラウザによっては暗号化されていないサイトに対して警告画面を出すようになってきたためあるほうが無難でしょう。
SSL化の費用の有無はサーバーの仕様と認証の程度により異なりますが、無料で提供しているところも増えてきました。
機能
メール
サーバーとドメインを取得していると、独自の名前のメールアドレスを持つことが出来ます。
メールアドレスは複数作成することが出来ます。
団体用のメールアドレスを作成しておくと、担当者の業務の引継ぎにも便利です。
例
- メールアドレスとパスワードを引継ぎで伝えれば今までのメールの転送などが不要。
着任前のメールでのやり取りもすぐに確認できる - 前任者へのメールの送り間違いなどが減る
また、一般用の窓口のメールアドレスを設置しておいて、関係者数名にメールを自動転送する、という使い方もあります。
次の図の場合、例えばsuzuki@testserver.com の持ち主が急病のときも、
yamada@testserver.com の持ち主がメールを確認できます。
メールを送る側にとっても、担当者によってメールの送信先が変わらないことは便利でしょう。
メーリングリスト機能
サーバーにはメーリングリスト機能がついているものが多いです。
メーリングリストのアドレス宛にメールを送ると、メーリングリストに登録しているすべてのメールアドレスにメールを送ることが出来ます。
業務の担当者間やプロジェクトチーム内での連絡や、その内容を後から見直すときなどに便利です。
ウェブメール
サーバーとドメインを使って取得したメールアドレスはブラウザ上でも使えます。
各サーバーで用意されたページにアクセスすると、メールの閲覧、送信、受信をページ上で行えます。
ウェブメールはメールソフト等の設定は不要で、メールアドレスとパスワードで使えます。出先などでの確認にも便利です。