脳からの老若男女
革命的な進化を遂げた「脳」の研究を分かりやすく解説
著者 | 瀧田資也(編) |
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価格 | 1,885円(税込) |
版型 | A5判 |
頁数 | 160 |
ISBN | 9784904006009 |
商品紹介
近い将来には、脳の研究によって私たちの社会制度や教育のやり方を、変えることができると思います。(大脳生理学者 久保田 競)
大脳研究の第一人者で、図形認知や記憶にかかわる視覚中枢の発見等で世界的に有名な久保田競先生の瀧田医院での講演を医学博士の瀧田資也が、老若男女の脳をテーマに分かりやすく解説。
目次
- 最後のフロンティアが解き明かされる
- 情報伝達をになうもの
ニューロンそしてシナプス / 情報伝達の仕組み / シナプスの一生
- 記憶と脳
覚えることと、忘れること / 記憶に対応するニューロン活動 / ワーキングメモリー / 人間に特徴的な「10野」 / 陳述記憶 / 運動記憶 / 海馬
- 画期的な脳の機能の検査技術の進歩
脳研究に貢献している日本の技術
- 神経生理学の発達
BDNFとは / 生まれてからもニューロンは増加する! / 次々と解明されつつあるBDNFの謎
- 運動と脳
脳への運動の効用とは何か / 行動・運動を司る脳の場所 / ボタン押し課題 / 直立二足歩行はヒトの特徴である / 持久走が人間をつくった nature ー Born to run / 前頭葉機能テストと正解率の変化 / 速足で歩くと脳の前頭前野が活性化する / 運動に関係した脳の働くところ / 行動・運動制御の階層性
- リハビリテーションと脳
回復する脳 / CI療法(制限運動療法) / 私のリハビリテーション研究 / リハビリテーションの科学的裏付け
- ストレスと脳
ストレスに侵される脳 / 心は脳の中に・・・
- 若の脳
発達する脳 / すぐれた脳の育て方
- 老の脳
老化する脳 / 認知症検出テスト / 薬で認知症を抑える / レジャー活動とアルツハイマー病 / 運動量を増やすと脳の働きがよくなる / 歩くことと認知症の関係 / フィンランドのデータ / 脳を活性化するドーパミン
- 男と女の脳
ニューロ・イメージング技術によってわかってきたこと / ロマンティック・ラブと脳 / 扁桃体の役割 / 海馬の役割
編集者 瀧田資也 略歴
1942年生まれ。慶応大学医学部卒業・医学博士。
名古屋大学医学部内科学第一講座(血液グループ)所属。現在、医療法人瀧田医院理事長。
監修者 久保田競 略歴
1932年生まれ。東京大学医学部卒業・医学博士。
京都大学霊長類研究所教授を経て82年同研究所所長。
現在、日本福祉大学教授、京都大学名誉教授。大脳における前頭連合野研究の第一人者。